さあ帰路二日目、今日もまあまあ走るので仙台のホテルを早朝にシパーツ。郊外の朝から開いてるスーパーに立ち寄りミヤゲ第一陣をゲツトしたら、北を目指して行ってみよ!

こんな感じで、仙台から北へ西へ。秋田を目指します

最初の立ち寄りスポットはこちら、有名な厳美渓の「かっこうだんご」です。しかしさすがにド盆休み。川を挟んでこちら側の注文スポットは長蛇の列なんで、ままま団子は店で頂こっかな。

東屋のトコでカンカンと木札を叩くと川向うからザルが下りてきて、お金を払うと今度はだんごが下りてくるっつシステムです

だんごはあんこ、黒ゴマ、しょうゆの三種。子々孫々まで食うに困らない夢のビジネスモデル「空飛ぶだんご」の底力を目の当たりにしたのでした。

店を出る頃には駐車場も県外ナンバーの大行列でした

その後は国道342号で栗駒山を越えて秋田県に入ります。峠にはナイスな温泉があったんで、ここはぜひ入っときましょう

こちらは露天風呂、別棟に内湯もありんす。硫黄臭漂う酸っぱめの須川温泉でした

秋田県側へ降りれば横手、言わずと知れた焼きそばの町ですな。「つーても所詮焼きそばだろ~?」とあまり期待もせず、一応食べとこかとGoogle先生オヌヌメの店に入ってみたら、ん、カレー焼きそば?ウマそうでないの!

見下したようなこと言ってスミマセン。カレー焼きそば、鉄板で最後まで激アチ激ウマでした。

カレーハウス皆喜多亭さんでした。

昼の部は14時でオーダーストップのトコ、滑り込みセーフでした

秋田までは少し遠回りして、角館に寄っていきましょか。武家屋敷通りと工芸品の里です。財布のヒモがヤバい予感がします…

角館の武家屋敷通り、当時の町割りとお屋敷が残ってます。桜の時期はさらに良さそうね

物産館には樺細工やら曲げわっぱやら蔓細工やら、昔ながらの手仕事工芸品がよりどりみどり。前から欲しかった曲げわっぱの現物を目にして、思い切ってお買い上げす!

財布のヒモがスポンと抜けました。大事に使えば一生もんだしねと自分に言い訳しながら

日が落ちる頃、秋田に到着です。先月も出張で来て秋田料理入門編は一通り頂いたんで、今回は海鮮かなー。いや、馬料理もいいねえ。と、繁華街の川反エリアを歩いてみますが、さすがにお盆でどの店も満席。空いてるのはちょっと若い人向けのセンベロ系とか、巨大プリンタ看板系とかで気後れする感じ。

難民化し彷徨うこと30分くらい。こんな看板を見つけたんで入ってみることに

看板だけ見て腹を決めて入るこのキンチョー感も趣があることよ。いざ!

扉を開けてみると、中はママさん一人の小料理屋でした。カウンターには先客がお一人、ワシらはそのお隣へ着陸。メニューなども見当たらないのでキョロキョロしていると、ママ曰く

「あなたたち二軒目でしょ?え!一軒目なの?じゃ何か適当に作るわね」そう、腹減ってるんす。

鈍行列車旅の途中という先客さん、ママさんと話が盛り上がり、秋田の地酒でやがてヘロヘロに。食べ物もチャチャッとバラ焼きなど作ってもらってもう満腹です。その後ソロライダーさんも加わって、にぎやかな秋田ナイトとなったのでした。

さんざん食べさせてもらって、地酒もガバガバ頂いたのに激安お会計で大恐縮。悠子ママごちそうさまでした

ああやっぱし秋田いいねえ東北いいねえ。明日フェリー乗って帰るのは何かもったいないねえ…。


さて三日目。せっかくだしもう少し東北を満喫しよかっつことで、フェリーは一日伸ばして今日はもう一泊、十和田に泊まることにします。八戸泊でも良かったんだけど、どうせなら泊ったことのない町にしよかなと。本日のルートはこんな感じ、再び東北を斜めに横断して太平洋側を目指します。

秋田から男鹿半島の付け根を通って、十和田湖は通らず酸ヶ湯へGo!

まずは北上して男鹿半島を目指します。巨大なまはげに迎えられて、思わず背筋がシャキッとします。

なぐごはいねがー!スチャラカ管理職はいねがー!

道の駅に入ってみたら、こんな秋田名物と遭遇。かあさん一個くださいな~

秋田名物ババヘラアイス。文字通りオネーサマがヘラで一個一個丁寧に盛り付けてくれます

男鹿半島の付け根にそびえる寒風山は、てっぺんの展望台まで車で行けます。天気にも恵まれて、絶景が待ってました

下に見えるのは秋田の市街地。奥の方はたぶん、昨日越えてきた栗駒山かな

では内陸へ。八郎潟は日本最大の干拓地で、もとは琵琶湖に次ぐ大きさの湖だったそう。

干拓地内はホッカイドのようにまっすぐな道が縦横に走ってます

上小阿仁村では道の駅で小休止。阿仁と言えば泣く子も黙るマタギの里ですな。前世はマタギに仕留められたクマを自認するワタクシとしては、さらに山奥の根子、比立内などのコアな集落を訪ね、クマ鍋など食べてドツボにハマりたいところですが、到着が遅くなりそうなのでさすがにパス。心のふるさとよ、また次回ねー。

みそ田楽がンマかったす。ここで買った民芸品のバスケットも重宝してます

大館には「秋田犬の里」なる施設があって、あわよくば秋田イッヌにお触りできるかも?と期待した犬ロスのワシらはハフハフ言いながら入場。でも、お犬様は休憩中とのことで、お姿だけちらっと拝んで再び先を急ぎます。

秋田犬は見た目とデカさのギャップも萌えるよね

間もなく青森県へ入り、国道454号線経由で酸ヶ湯を目指します。この国道、狭いわカーブも勾配もキツいわで、なかなかスリリングでした。さらに山道を走り、八甲田中腹の酸ヶ湯温泉に到着。さすがにお盆だもんね、混んでるね。

名物の巨大混浴「千人風呂」は、お盆もあってかワニだらけでした。ワシも?

温まったところで1時間ばかり走り、本日のゴール十和田に到着です。ホテルで調べてみると、ここ十和田も居酒屋好きの聖地として名高いむつ市(出まくりん調べ)に負けないくらい、ノーチェーン&ノープリンター居酒屋がひしめいているよう。メインストリートの大学通り界隈を彷徨ったのちに入ったのはこちらの店。

ヌフォ!この煤けた袖看板が歴史と愛され具合を醸し出しておりますな

90歳のオネーサマが一人で切り盛りする「さがみ」さん。着席と同時に「すぐ出せるのは漬物と煮込み。焼き鳥はちょっと時間かかるよー」とのこと。ではそのスターターセットを頂きましょか。んぐ、煮込みデカいね!

デカいどんぶりにネギたっぷりの煮込みは見た目よりあっさり。激辛南蛮みそをお好みで足しながら頂きます。たまらん

でさて焼き鳥は…壁に貼られたお品書きを見ると1本70円?いつのオネダン?まあ小さめなのかな?と思って多めに頼んだら、フツーより全然デカいじゃないのこれ。炭火での焼き加減も、塩・タレ加減もバッチシ

レバと皮かな?このあと怒涛の焼き鳥波状攻撃を受け悶絶することに

この日は地元で花火大会があったらしく、地元の人、里帰りした人で店も大賑わい。隣り合わせた里帰り中のオニーサンといろいろ話が弾みました。何か妙にキレ者っぽい兄さんだったな。

満腹を越え殉職。十和田居酒屋のパワー恐るべし、もうギブアップす…

地酒の援護を得て、次々着弾する焼き鳥を迎え撃ちますが、予想を上回る質・量の前に轟沈。残りは包んでもらって明日のフェリーで頂くことにします。

ぐふう。半分弱食べきれず幸せの包みを手に敗退したのでした

いやあ十和田侮りがたし。十和田湖に近いワケでもないし、まあまあ近くには八戸もあるしで目立たぬ存在だったけど、この店があるだけで来る理由になるね。オネーサマもどうぞお元気で!


さあ最終日。東北旅の最後はやはりこちらでシメますか。毎度おなじみ八食センターでシースーをば。

チラシも握りもお手頃価格でありがたや

フェリー乗船後、早速昨日包んでもらった焼き鳥をチンして頂きながら東北を後にしたのでした。さらば八戸、さらば東北。いやあ十和田良かったよー

船旅は期待に胸膨らむ往路もいいけど、思い出を振り返る復路もいいよねー。左は早速活躍の上小阿仁産角形バスケット

という、今回は往復フェリーでクルマ移動、オール宿泊まり&外食、ミヤゲもあちこちで買いまくりのお大尽ツアーでした。しばらくは茶漬け生活だなこりゃ…

じゃまたね!