遡ること5月の名古屋での一流デザイン会社OBOGミーティングにて、やっぱこれからは焚火だよね!どうせやるなら夏のホッカイドだよね!ということで、酔った勢いで決まった夏のキャンプツアー。その後盛り下がるどころか決行に向けてボルテージは上がりまくりん。どうせやるなら二泊、しかも一流ドコロのキャンプ場でオトナの焚火ナイトをやっちゃろでないの!ということで、早めに予約して行ってきましたニセコサヒナキャンプ場。一流企業を退社後、それぞれの道で一流になるべく奮闘している女戦士お二人をエスコートして、まさしく両手にラフレシア状態の連泊焚火キャンプのスタートとなったワケでありんす。

極楽ジュテーム号で空港までお出迎え。心配された台風の影響もなく、カンカン照りのホッカイドにご到着のラフレシアンズと無事ランデブー。

まずは一気に西へジュテーム号を走らせ、サヒナキャンプ場へ到着。足掛け三日間の焚火基地を設営します。今回はウチにある小型テント総動員で、各自個室スイートにお泊り頂きます。

二人ともスーツケースを抱いた渡り鳥スタイルでホッカイド入り。キャンプにスーツケースって、実はいいかもね。

タープも真面目に張って、酔っ払ったところでにわか雨にあってもいつでも逃げ込める安心感。ワタクシの個室はタープ下にちんまり張ったツエルトです。

狭い寝床もいいねえ。山で今度張ってみよっと。

さささ、んでは始めますか!まずは道産トウモロコシから。皮ごと焼いたトコに鉄板で焦がし醤油仕上げ。んふほ、たまらん。

今回はもー調理もできるだけ焚火で。4.5mm厚鉄板がフル稼働です。

スーパーで買ったモノばっかしだけど、ステージには次々と実力派アーティストが登場。クラシックとセコマニセビールとストロンゲスト焼酎とニッカ工場限定ウイスキーがススム君。

生ラムです。塩コショーのみで鉄板で焼けばそこはモンゴル。ダスビダーニャ、ハラショー!

15尾くらい入って170円の激安ツマミ王コマイ一夜干しも、焚火で焼けばそこは尾岱沼。んめから食ってみれー!

しかしコマイっつのは大きくても小さくてもホントンマいよね。ンマイに改名すべし。

九州と東海からお越しのお二人から、遠路運んできてもらったオミヤゲたちは、一旦祭壇の前にお供えしときましょう。

ツエルト前に供えられたオミヤゲたち。左右のかがり火で照らされ、火の神に焚火の無事を祈念します。

基地の様子はこんな感じ。結局タープ下は使わず、星空の下で焚火宴会を満喫した初日の夜なのでした。

うーん、ツエルト絵になるねえ。

ダッチに放り込まれ焚火上空に吊るされたままだった手羽先と玉ねぎには、翌朝ナスとトマトに加え、ラフレシアンズの目利きでその辺からむしって来られたハーブも援軍として投入されます。これだけでもンマいけど、ベルのカレーペーストを足せばそのままスープカレーに。んふぉ、ンマすぎる!

さすが一流デザイン会社のOBOG御一行とも言うべきフォトジェニックな仕上がり。

さささ、最後にひと煮立ち。にわかフランス野郎が魔法の杖で息を吹き込めば、焼けぼっくいも再び猛火に包まれます。

くわえているのはどう見てもアンテナパーツの中華製火吹き棒。ゴトクは今回初登場のペトロマックス製。焚火料理にはマストですなこりゃ。

ささ、二日目はジュテーム号で積丹方面へ。ウニを始めとする海の幸や、ワイン、ウイスキーなどなどを調達しに行きましょう。

神威岬もドシーズン、観光客の皆さんが列をなして岬へ向かってます。こんなに混んでるのを見るのは初めて。

いやしかし、晴れて良かったねー。一時は土砂降りキャンプかノー焚火、最悪シコーキ欠航も考えたけど、さすが日頃の行いがよろしい三人組。これ以上ないっつくらいの好天に恵まれました。

左の奥に積丹岳もバッチリ。花好きなお二人には、高山でしか見られない花がそこここに目白押しで、大喜びだったご様子。

余市つーたらやはりこちら。ニッカ工場でウイスキーをきこしめすお二人。ハンドルキーパーのワタクシはじっとガマンの子で炭酸水。一流メーカーの一流炭酸水はンマい!気がする。

三種のウイスキーやらブランデーやらを、オススメの飲み方で味わえます。炭酸水はガツンとストレートで。ワシもはよ飲みたい…。

ワインも買いましょ。オチガビさんでスパークリングと白だったかな?公費で買い込みさああとはサヒナに戻って宴会ジャイ!

「こういうのをデザインしないとイカンのよ!」と、教材としてコルク人形キットをお買い上げのT女史。シゴトの鬼やねー。

 

さささ、本日のメインは貝刺盛りとヒラメ刺し、ウニは生をゲットできず塩ウニで。

ホッキ刺しの甘みがたまらんす。塩ウニはもちろん白メシと。んふほ、たまらん。

後半は今晩も焚火メシアラカルト。ヒラメと貝を串に刺して炙ればスモーキーフレーバーのタタキ完成でウイスキーがススム君。

アルミホイルの中は積丹産ニンニク。トロトロに焼けたトコを頂くワケですな。

ではスパークリング開けまーす!と声高らかに宣言する自由の女神。

何でこのポーズしてるんだっけ?この頃からワシも記憶が曖昧に。

こんな感じで焚火を間近に囲んで、次々と繰り出される酒と肴に今宵もクルクルパーと化す一流デザイン会社OBOG御一行なのでした。

ちっこい焚火を小さく囲んでひたすら何か焼いては飲み。至福の時間ですなー。

さてキャンプ終わりの朝。昨日の焼けぼっくいに薪を足して、火吹き棒対決で焚火台に命を吹き込みます。

S女史が吹くのは拾った中空の何かの茎。この後スーツケースに大切に仕舞われて、札幌まで運ばれたのでした。

朝メシは昨晩から吊るしっぱなしのダッチで煮込まれ続けたラタトゥイユ風具だくさんスープ。ノリで入れたニシンの燻製が極上の出汁を醸し出しております。

仕上げにハーブを散らせばそこはプロバンス。おおジュテーム、君を食べてしまっていいのかい?

ということで、ラフレシアンズツアー焚火パートはこれ以上ない大成功で終わったのでした。

さすがサヒナさん、スタッフの方に写真を撮ってもらっても超一流。絵になるね〜。

実はこの二泊三日、買い出しに焚火に大忙しだったワタクシたち。全身煙と垢でカピカピなのももう限界Loversっつことで、一目散にこちら黄金温泉へ。

ニセコは温泉よりどりみどりですが、どこか一つと言ったらやはりこちらですな。炭酸泉で泉質サイコー。

入浴前に頼んでおくと打ちたてのソバも頂けます。風呂上がりの大ザルいいね〜。ああ夏が終わるね〜。

塩をかけてもンマかったです。

さささこの日は寄り道しながら札幌へ。超大物演歌スターの出身地である真狩村を表敬訪問。

手形に手を合わせれば数々の名曲が爆音再生される仕組みの銅像は、久しぶりに行ったら機能せず。仕方なく三人で「きたぁのぉ〜〜〜酒場通りにぃはぁ〜〜〜」と口ずさみます。

今はかなりファンキーな髪型になってしまったあの方ですが、この銅像の髪型の頃はススキノでは知らぬ者のないクラブ歌手の時代もあったそうな。

演歌スター様の生き霊と100パーシンクロしたS女史。一瞬御里帰り中の御本人かと思い、サインをねだりかけて我に返りました。

今回、初日が台風の影響で雨の予報もあったので、その場合はこちら、ひらふ宿の駅にお世話になろうと思ってました。前に一度お世話になりましたが、ほぼホームでジンギスカンできたり、イカシた丸木風呂があったりで、こちらに世話になっても楽しいツアーになったはずですが、まあまた次回。

昔ながらの田舎のJR駅と言った風情の駅舎がそのまま宿になってます。

その比羅夫駅は今をときめくスーパーリゾートニセコヒラフの最寄り駅でもあります。駅カイワイとリゾートのギャップに三人あらためてのけぞります。

ホッカイドにいながら海外気分が味わえる町一位のニセコヒラフ地区。一等地はシンガポールのディベロッパーが大規模リゾートを建設中でした。

倶知安のニセコ酒造では、辛口オヤジさんの業界ケチョンケチョントークで勉強させて頂きつつ、お二人はカパカパ試飲させてもらいつつ、自慢の酒をお買い上げ。

オヤジさんに有無を言わさずハッピを着せられ証拠写真を撮られるT女史。これでお見合いサイト登録したら申込み殺到よ、何てことはこのご時世口にしてはなりませぬ。

S女史も当然逃れられず証拠写真撮影。

いやーめでたい一枚だねー。どっちかと言えばノリノリだった?

そんなこんなで札幌へ戻った後は拙宅にてヨメマメも一緒に戦利品でパーチー。いつの間にかワタクシが激しい勢いでフネを漕ぎ始めたのを合図にお開きとなったのでした。お二人のスーツケースにはさらにポンタラ、スープカレーの素、メロンなどなどが押し込まれ、行きの3倍の重さになった荷物を抱えて帰路に付いたのでした。

S女史の戦利品。よー持って帰ったねこれ!

っつワケで大成功に終わった夏の焚火ツアー。こりゃ来年もやりますか!