この年末年始は三が日明けの四日を休めば9連休。果たして休めるもんじゃろか?と職場に恐る恐るお伺いを立ててみたところ、どうやら休めそうなので、こら今年もクルマで東京の実家まで、ヨメ&イッヌも一緒に車中二泊で民族大移動して帰っちゃろか!ということになったワケでありんす。
出発は12月29日の土曜日、前日の飲み会でヘロヘロのワタクシはリリーフに回り、ヨメのドライブで一路まずは函館へと向かいます。よりによってこんな日にキョーレツな大寒波が来て、ホッカイドの日本海側は大荒れとの予報でしたが、高速を行く限りはそんなに荒れてなくて一安心。まずは第1段階クリアです。
青森行きのフェリーに乗る前に、ラッキーピエロのチャイニーズチキンバーガーで腹ごしらえ&湯の川温泉で暖まっておきましょう。ひいきにしていた共同湯の長生湯さんが閉業したとのことで、そのすぐそばの大盛湯さんに浸かります。湯船は適温・熱・マグマの三つ。熱までが限界でした。
青森行きのフェリー、今回は奮発してイッヌも一緒に過ごせる個室を取りました。部屋まではこんなフネに備え付けのカートでおイヌ様も一緒に移動します。
こちらイヌ同伴オッケーの船室内。前回は車内残置にしたんで、おマメはさておきワシらの方が「おマメ大丈夫かなあ?」、「おマメ寂しがってないかなあ」と下船まで気が気じゃなかったのですが、これなら安心。イヌよ、寝とけ~。
青森港到着後、そそくさと車中泊。さあ二日目です。この日もまだまだ寒波の影響で雪が多そうな東北道を避けて太平洋側へ針路を取ります。そうなると当然八戸を通るワケで、ジムニーモドキ号はブラックホールに吸い込まれる宇宙船のように八食センターに吸い込まれていくのでした。
腹も満たしたところで買い物タイム、クルマ旅の強みを生かして、北の海の幸を調達していきましょう。貝も魚も尋常でない品揃えで目移りしますが、今回は貝にしとこっかな。
八戸からは八戸道で東北道へ出ようかとも思いましたが、東北道は盛岡あたりもまだまだ雪っぽかったので、この際このまま太平洋側を南下して、震災の復興具合を拝見させてもらおうでないのということになりました。まずはあまちゃんで有名な久慈を目指します。
北三陸はオール一般道でもっと大変かと思ったら、既存のバイパスが自動車専用道になっていたり、新たに作られた高速道がところどころ開通してたりして、思った以上に距離が稼げます。しかもほぼ無料!。東北道でビューンと行くのもいいけど、太平洋側でいろんな町をたどりながら行くのもオススメですえ。
さて久慈に到着。ここではちょっと寄り道、こんなところにも寄ってきました。
その後もひたすら北三陸を南下します。田老の道の駅の直売所やら売店で散財。「あまちゃんでこれ食べてたー!」とヨメが買ってきたウニご飯など頂きつつ、この日の目的地を検討します。今日は頑張って石巻当たりまで行こっかな。
この日はその後宮古、釜石、大船渡、気仙沼などを通過し石巻まで。途中気仙沼には温泉があるというのでウキウキ行ってみると、ああこれはいわゆるスーパー銭湯じゃないですか。と、そこであまり期待せずに地元グルメの気仙沼ホルモンとやらを頂きますが、そのウマさに悶絶。腸だけでなくレバーやらハツやらいろいろ入った味噌炒めを、キャベツの千切りにウスターソースを掛けて一緒に頂くスタイルです。
夜まで掛けて走って石巻に到着。コンビニが隣にある道の駅とうわは、こんな年の瀬にも車中泊フリークがまあまあいらっしゃいました。ワシらもお邪魔して朝まで熟睡。
さあ三日目、今日はゴールの東京まで。まずは石巻のコメダでモーニングを頂き、今日も三陸沿いを走ります。仙台から南はいよいよ、震災に加えて原発の被害も受けた地域を通ります。このあたりは最近常磐道が開通したみたいですが、国道6号線も通行止めが解けたとのことで、折角なので時間の許す限りそちらを通ってみることに。
浪江町のあたりまでは国道6号を走るクルマも多かったのですが、そこからさらに南、双葉町や大熊町に入ると、一気にクルマの量は減り、というかほぼなくなります。左右を見ると枝道への入口や住居、店舗等の入口もゲートで閉め切られて警備員が立っています。このあたりはまだまだ帰宅が困難な地域で、原発事故の深刻さをあらためて感じました。
そのまま下っていくと、福島第一原発へ通じる分岐が。この直前に見た放射線量の掲示版には2マイクロシーベルトを超える値が出ていました。ちなみにこの直後に戻った常磐道の掲示板では0.2だか。10倍も違うことに驚きます。
という感じで、先の震災の爪痕や復興の様子などを道すがら見せてもらいつつ、常磐道へ戻ったあとは一気に東京へ。実家では例によって北海道から送ったカニやら、用意してくれていたおせちやら、アニキ手製のローストビーフやらひたすら贅沢で賑やかなお正月となったのでした。
八戸で調達してきた、ゲテモノと言うにはあまりにもンマ過ぎるこの方にも登場いただきます。お呼びしましょう、フジツボ様です!
今回里帰りも4回目となるイッヌもすっかり慣れて、酔い潰れたアニキの腰にアゴを乗せてグーグー。
宴もひと段落するとキッズ組お待ちかねの人生ゲーム大会。大人気なく圧勝したろかと本気で臨みますが、何の栄華も転落もない凡庸な人生に終わりました。
さて東京ともおさらばの日。行きは二泊して頑張りましたが、帰りはラクしよかと大洗発苫小牧行きフェリーで一気にワープ航法で帰ります。
出港地の大洗について事前に調べてみると、市場があったりアウトドアショップもあったりとのことで、あそこも行こうここも行こう状態で乗り込みますが、行ってみればモッチャコモッチャコしているうちにもうタイムリミット。ままま、また次回ゆっくりね。
フェリー内で飲み食いするイナバのカレー缶やらサトウのご飯やらビールやらを買い込み、いよいよ乗船です。さらば本州よ〜。毎日快晴路面カラカラの関東から、風雪舞う路面ツルツルの北海道へ気合いを入れて帰りましょう。
復路はさらにフンパツしてイッヌも一緒に過ごせるいい部屋に。ベッドもトイレもシャワーも完備でフツーのビジネスホテルレベルの快適さ。しかも苫小牧着なので函館から300km鬼運転も不要のストレスフリーがありがたいこと。
苫小牧に着いてみれば、港は晴れているも内陸側が吹雪で大荒れとのこと。遠目には砂嵐のように見えた雪雲に突っ込んだところで、早々に高速を下されストレスフリーはどこへやら。大渋滞のツルツルガタガタ国道をノタノタ走り続け、ホーホーのテーで帰宅したのでした。
荷ほどきをしていると、車内の隙間という隙間から道中あちこちで買い込んだミヤゲが現れ、ちょっと懐かしさを感じます。
来年も帰れるように頑張って働いて貯金しまっす!
と言うことで、1月に書き始めてから今はもう3月。いつのハナシよ?という内容ですが、駄文にお付き合い頂きありがとうございました。
ホッカイドもいよいよ野遊びシーズンイン、本業での更新を頑張ります!