我が釣り同好会には、現地で獲物を調達してその場で宴会をするっつ困難なミッションを遂行するための特殊部隊、野蛮の会なるものがあるのです。最近、釣りはマジメにやるばっかりで、野蛮的な活動全然やってないねえ、久しぶりにやりたいねえ、という話になり、ホッキ貝解禁&大潮が重なる苫小牧にやってまいりました。
最初は浜辺で怪しい穴を見つけては掘り返してホッキを探す、という方法でやってましたが、あまりはかどらず。本隊と合流してからは海の中に入り、足でホジホジ探す方式に切り替えます。
最初は膝下までにしとこうかな、と思いましたが、もうちと沖へもうちと沖へと欲が出て前進するうちに、いつの間にか全身びしょ濡れに。先行していたIG君は全てあきらめて、両手を使って掘り返す人間浚渫船状態でガッツを見せてくれます。
大潮の10時から2時間近くやって、まあまあ獲れたトコで貝掘りタイムは終了~。久しぶりのホッキ掘りを堪能させて頂きました。
さささ、ではいよいよ本会場、苫小牧西港へ移動して釣り&宴会としゃれ込みましょうでないの!M師匠、UI隊員とワタクシ、ヨメ、イッヌの面々で本会場へ移動し、早速調理&釣りを開始します。釣りパートの本命は夜のハモ(ホッカイドではマアナゴのことをハモと呼んでます)。その他何か釣れたら即調理する構えで臨みます。
さあさあお待たせしました。一品目はもちろん獲りたてのホッキ刺しからスタート!甘みと貝風味がたまらんす。いやあやはり二枚貝刺身の部王者ですな。
ホッキ貝に混じって獲れるカガミ貝は、固くてエグいので嫌われていますが、ホントのトコはどうなの?海草と一緒に海水蒸しにしてみます。
ななな、何じゃこりゃ?全然ンマいでないの!多少固いかなという感じはしなくもないけど、それも長く味わっていられると前向きに捉えれば、まるで問題ない美味しさ。これからは全量キープ宣言ですな。みんな捨てるんだったらちょうだいねー。あ、一緒に蒸した海藻、ホトケノミミもシャキシャキできわめて美味よん。
そんなこんなで宴会&調理で盛り上がっていると、置き竿の一本がかなりスジの良さそうなピクリン酸出まくりんじゃないですか。合わせてみると、グングンと引き込みながら、全然上がってこない大物感。これは巨大クロガシラか巨大アブラコか?と水面まで上げてみたら、巨大にはほど遠いけどまあまあサイズのアブラコがスレ気味でかかってました。
普通だったら針を外した後はスカリで生かしつつキープするところですが、今日は彼にとって運が良かったのか悪かったのか。針を外されたらまな板に直行、鱗をはがされ内臓を出され、あっという間に下ごしらえされてしまうのでした。
さあここからはヨメの出番。最近ハマってるアクアパッツアなるものに仕立てて頂きましょう。ニンニク&オリーブオイルで両面ソテーして・・・とやっているウチに、もう一尾まあまあのソイが釣れてきたので、そいつももちろん即処理して追加します。あとは白ワインを入れて貝とトマトを足して、貝が開いたら・・・
んごご、ん、ンマい!ンマ過ぎる!
フライパンに残った激ウマエキスはもちろん捨てたりしちゃいけません!ホッキのぶつ切りを入れたトコに、パスタをブチ込みます。かはー、たまらんすよこれは。野蛮サイコー!
そんなこんなで満腹になったところで、霧雨もかなり本格的な雨に変わってきたので宴会の部終了となりました。本命のハモはM師匠が一本上げただけ。ワタクシの竿にも夜中に掛かっていたのか、ハリスをぐるぐる巻きにされて外されてました。いや雨が降ってなかったらなー。というか、鈴を付けとくんだったと後悔。次回は気をつけます!
釣り場で泊まった翌朝、M師匠とUI隊員は曇り空の中、ホッキ掘り第二ラウンドを楽しむべく、再び苫東へ向かっていきました。元気やねー。ワシらは帰って片付けして、本日もホッキ三昧を楽しむことにいたしましょう。
っつ、久しぶりの野蛮の会はやはりサイコーでございました。2018年、初日だけ晴れてあとは曇ったり雨降ったりの海の日三連休前半戦のことでした。いやー楽しかった!