職場の釣り同好会、昨シーズンは棚ボタとは言え春・秋の大会とも最大平モノ賞と最大ハモ賞の特別賞を連覇し、上り調子の中迎えた今シーズンの春の大会。いよいよ念願の初優勝もあり得るんでないの?と今回も鼻息荒く、戦場の白老沖堤へ仲間とともに総勢18人で渡ったワケでございます。さあどうなりますやら。
沖堤ではいつもと同じあたり、擁壁が始まるところからさらに100Mばかり内側に歩いたところに釣り座を構えます。今回は大会なので点数的には長さ・重さとも稼ぎやすいアブラコを狙いたいところですが、ワシの腕では実際のトコ狙って釣れた試しもないし、食味的にはやっぱしババガレイでしょう!ということで、本命をババガレイ一本に絞り、規定の投げ竿4本は全て両天秤に1本針もしくは孫針付きのを、胴付き仕掛けなしでベタ底に垂らします。投げは封印!エサは活イソメ、今回は奮発して徳用サイズ3箱でエサ切れなしの安心感。さあこの賭けが吉と出るか凶と出るか。
開始して間もなく、おなじみの小ガヤに混じって大きめのアタリが。合わせてみると例の首フリダンスをしながらそこそこのサイズのアブラコが釣れてきます。こんな感じで開始2時間も経たないうちに、提出魚5尾が揃ってまずは一安心。落ち着いた頃に、小さいけど本命のババガレイも釣れてきてくれました。滑り出しいいんでないのー?さあこの調子でババガレイバンバン来てちょうだい!
その後、暗くなるに連れて外道のドンコ祭りに突入。ここで腐っちゃいけません。釣っちゃ捨て釣っちゃ捨てしながらも、そろそろデカ目のソイタイムなんでないの?と思いつき、信頼と実績のルアー竿×自作巨バリブラー×サンマ輪切りを投入します。
底から大分上のところをフラフラさせていると、モゾモゾしたアタリのあとに強烈な重さとゴンゴン差し込むような引き。リールのドラグを緩めながら慎重に水面まで上げてくると、今までに見たことのない巨大な魚影。隣のS野君にタモ入れしてもらって上がったのは、49センチのアブラコでした。でも、写真はないんです、ごめんなさい。21:00頃のことでした、たぶん。
そんなこんな、充実した戦いのあと、本格的にドンコタイムに入ってドンコしか釣れなくなったあたりで、沖堤宴会スタートです。
夜を制する者は大会を制す、と誰かが言ったかはわからないけど、実際夜頑張ればそれなりに報われるのも確かです。つーことで、宴会から離脱後、夜通し頑張って出し抜いたろかと気合を入れ直して仕掛けを投入しますが、やはり釣れてくるのはドンコばかり。こらアカンわ、寝た方がいいねと、早々に諦めてテントに潜り込みます。翌朝の勝負に賭けることにしましょう。
いいだけ惰眠をむさぼった翌朝、4:00ちょい前に起床。さて勝負再開じゃい!とテントを抜け出したところ、皆さんすでに釣りの真っ最中。出遅れたかー、と思いながら釣れ具合を聞くと、朝はガヤばかりで全然とのこと。実際釣り始めてみると、確かにガヤばかり。
それでもルアー竿の巨バリをフツーサイズのブラーに交換して、ガヤと戯れていたところ、ガヤに食いちぎられた2センチくらいのイソメにモゾモゾと大物的なアタリ。合わせてみると、ルアー竿ではなかなか上がってこない大物感!来たかー、巨ババ?とトキメキながら上に上げてくると、ババではないもののなかなかのサイズのクロガシラカレイでした。まあよしよし、いいんでないの?
その後もシブい時間が続き、再度仮眠を取ります。起き出したのは太平洋の8時半のジンクスに合わせて、8:00頃。よっし、ラストスパートじゃい!と、エサを生きのいいイソメにすべて付け替えて、本命のアタリを待ちます。
すると、真下に垂らした投げ竿の一本に、ガヤとは違うグングンと引き込むようなアタリ。これはひょっとして、ババかい?と一気に期待が膨らみますが、ここは焦らず飲み込むのを待ちます。やがて、リールごと竿尻が浮き上がるくらいのアタリがきたので、今じゃー!と竿を取り上げリールを巻きます。んごっ、重い!重いぞー!なんじゃこりゃ?ユラーッと水面に上がってきたのは・・・
その後、イソメの最後のひと箱を惜しまず使って、ゼータクにイソメをぶら下げた仕掛けを投入し続けましたが、まともに釣れたのはここまで。防波堤の遥か向こうからは、時折大物が上がったのか「タモー!」の声と歓声が上がり、いやー、今回も優勝は難しいかなーと残念なキモチがよぎります。が、あとは人事を尽くして天命を待つ、の気分で待つしかないですな。
そんなこんなで12時にゲームセット。前日の14時に渡してもらってから、実に22時間に渡る長丁場の戦いをすがすがしいキモチで終えたのでした。
岸に戻って、さささ計量計量。どうなんだどうなんだ?ライバルと目されたロックのIG君、不動の王者M師匠が、巨大なアブラコやクロガシラを出してくるのを見て、んがー、今回も優勝はダメかー?とアキラメ気分が漂います。ちなみに勝負は1尾身長&5尾重量の総合点で、ワタクシの釣果はアブラコ49センチと5尾で5㎏に届かないくらい。身長では勝ってるけど、重量では二人には届かず。さあどうなんだどうなんだ?
「結果発表!今回はまれにみる接戦でしたが、優勝は・・・ヒダカ!」
ヤターッ!(←ワシの悲鳴)
釣り同好会に入会して苦節10余年、時に一人ダントツドベの様似大会やら、巨ゾイを上げながら守りに入って二位に甘んじた留萌大会、荒天のため沖堤に渡れずボーズに沈んだ白老大会など、これまで涙を飲んだ数々の思い出が脳裏に浮かびます。いやー、嬉しいなあ!文字通り沖防上での横一線の戦いで、絶対王者M師匠&本命IG君になんとか競り勝てたのがサイコーに嬉しいです。巨ババよ、巨アブよ、白老沖堤よ、イソメたちよ、ありがとー!
っつワケで、参考になるかわかりませんが、今回の勝因を勝手に整理してみます。
- 投げはやらずに真下に垂らしただけ、胴付仕掛けもなしでベタ底を徹底して攻めたこと。
- イソメを多めに持ち込んで、ケチらずエサをつけたこと。
- (ナイショだけど)針に不具合があったらすぐ交換したこと。このおかげかわからないけど、大物のバラしはゼロでした。
- 隣のS野君がタモ入れ初体験なのに抜群のタモ入れセンスだったこと。助かったよ~。
- 1便で渡してもらって相性のいい場所に陣取れたこと(これを言っちゃあイケナイのかもしれませんが・・・)。
うれしいオマケとして、今回釣ったババガレイは歴代カレイの部1位の記録更新付きでした。これでソイ類とカレイ類のダブルタイトルじゃー!うれしー!
秋の大会も白老になりそうなので、また頑張ります!