2016年、前半ムシムシ地獄、後半は晴れ上がった夏休みのこと。

毎年ちょっとずつ温暖化が進んでるんじゃないかと感じるこの数年、暑がりのワタクシとしては、夏に走れるトコはもうホッカイド以外ないんじゃないかと弱気の虫がうずき、今年もロボッチ君に頼んで夏のツアーはホッカイドにしてもらったワケです。とは言え去年は道東スタートで散々雨に降られて、それ以外の年も途中で冷たい雨に降られては「札幌に戻れば雨の中テント張らなくていいし、毎日着替えもできて、ンマい居酒屋でサカナ食い放題!」の誘惑に負けて、プラン完遂できずに札幌へ戻っちゃったりと、情けない結果に終わることも多々あったワケでございます。

さあ今年はちゃんとプラン完遂できるのか!?ちなみに予定としては札幌から函館まで5日くらいかけてジグザグ走り、最後はフェリーで大間に渡るロボッチ君を見送って、ワタクシは特急で帰ってくるっつ感じです。

初日は自宅からキコキコこぎ出して、定山渓、朝里峠経由で余市までの予定。さあシパーツ!

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まずは定山渓へ、出発して2時間も経ってないけど、足湯にチャポーン。

とにかく前半戦はやたらと湿度が高くムシアチ地獄、この日も朝里峠には汗だくになりつつホーホーのテーで登ります。途中足を浸けた川の冷たさがキモチえーこと。

夜は余市のとある公園で泊まらせてもらいます。今回のツアーに新兵器「ハンモックテント」を持ち込んだロボッチ。試寝(しね)させてもらったら、なかなか心地ええ感じ。しかしビジュアル的にはどうなんだ?知らん人が見たら、中にオサーンがモロ見えで驚くわね。明日は地元の方々が散歩に来る前に、早めに撤収しましょう。

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ハンモックテント。適度な間隔でそそり立つ二本の頑丈な支柱がないとどもならんけど、それさえクリアできたらかなり快適そうでっす。ちなみに体に巻き付けてるのは大漁旗だそう。知り合いじゃなければちょっと近づきたくない感じに仕上がってます。

今回は自宅からスタートっつことで地獄の輪行は一回で済むので、久しぶりにサイドバッグ装着で臨みます。低重心でいい感じ。やはりチャリ用のバッグはピタッとくるねえ。

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後ろに積んだアマガエル色の板は何でしょう?正解はもうちょっと後でお見せします。あ、板の上の黒いのはまあ気にしないで。洗濯モンです。

さて二日目は稲穂峠を越えてニセコへ。トンネル狭いわトラックは多いわ、南無三で通り抜けます。峠の手前から雨になるも、ムシアチがクールダウンされてちょうどいいくらいです。

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稲穂トンネルを抜けたあたりかな?上りもコワいが、下りもコワい!5号線コワい!

岩内に入る頃にはカーッと晴れ上がってきます。セイコーマートで腹ごしらえ&水気を摂ったらニセコ越えです。今回は新見峠から向こう側に越えていきます。追い風基調の中、700ちょいくらいのアップです。風向きが合うとところどころ無風になり、道路からの照り返しもあってサウナ状態に。キ、キモチえー!夏じゃー!

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炎天下、無風の上りも、思い出すと夏満喫できて良かったなあと思うんだけど、登ってる時はヒーヒーの汗ジャージャーです。

新見峠着。新見温泉も休業しちゃったんで通るクルマも少なく、その意味では快適に登れました。さあ後はほぼ下るだけ。黒松内へレッツゴー!

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新見峠カイワイ。700も登るとそこそこ涼しいです。またアチー下界に戻るのかと思うとちとウンザリ。

黒松内でお決まりの寝場所探し、温泉、買い出しを済ませます。本日の寝場所もとある公園の片隅。ほんのちょっとだけ煮炊きをさせてもらいます。チューハイがンマい!が、蚊がスゴい!ヤツらが帰投する日没後まで、蚊取りセンコとハッカ油でATフィールドを展開しまくります。

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公園を借りるときはなるべく汚さないよう、アルミホイルを敷くようにしてます。ままま、このくらいでご勘弁を。

この日もロボはハンモック寝。蚊帳だけでは寒いということで、エマージェンシーシートをかぶせたんだけど、これが正解。夜中に雨降りました。

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この状態で夜中にまあまあの雨に降られてました。問題なかったそうな。

三日目は島牧、瀬棚経由で熊石まで。こないだヨメ&イヌ連れキャンプで来たばかりといえば来たばかり。もし間に合えば例のあの太田神社参詣と、熊石の激安アワビをゲットしたいとこ。頑張って走りましょう!

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島牧の道の駅でプラムをゲット。カロリーは大したことないけど、暑いときには酸っぱいモノが効くのですな。

ワタクシのチャリの後ろに積んでいたモノの正体はこれ。その名も「パタット」、折りたたみ椅子でした。休憩の時に一瞬で組み立てて使えるんでなかなか便利。

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茂津多トンネルを越えたあたりかな。小休止でも座れるのはありがたいです。

向こうに見えるのは三本杉岩、瀬棚のシンボルです。足ツボ温泉もキャンプ場もいいトコなんだけど、先を急ぎます。神社!アワビ!

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瀬棚はいい町だよね~。でも今回は通過するのみです。

ということで、また来ました!太田神社。来たと言っても階段の下までだけど。結局この時点で16時過ぎ。これから往復2時間近く山道を歩くのも厳しいかなということで、今回も残念ながら参詣はあきらめることに。またバイクで来るかなー。

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こうして人が入ると傾斜のキツさが伝わるでしょか?あ、顔消し忘れちゃった。まあいいか。

その後、アワビ直売所の営業時間にも間に合わなかったけど、無事、濃霧に覆われた熊石の町に到着です。温泉、買い出し後、寝場所で軽く飲食。本日のメインは…

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熊石の夜。場所はナイショ。ここでも当然アルミホイル敷きです。来た時よりも清潔に!

本日のメインは、足寄・大坂屋食堂直伝、ジンギスライスです。鍋に白菜、タマネギ、モヤシとラム肉を入れて、小分け味噌とチューブニンニクを入れたら後は火に掛けて、まじぇてまじぇて、下からまじぇて食べてね!

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大坂屋のおばさんの「まじぇて」がもう聞けないのは寂しいですな。しかし簡単でンマい!シメにはもちろん、サトウのごはんをブチ込んでジンギスライスにするのです。

四日目は朝イチで山越え、雲石峠を越えます。前半ついて回ったムシムシ地獄もかなり和らいで、北海道らしいさわやかな夏がやってきました。

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雲石峠へ。アップ400ちょい。ちょうどいいね、このくらいが。

考えてみたら、峠らしい峠は今回のツアーではこれが最後です。あとは函館まで海沿い、平坦基調の道が続きます。ということで、峠で我が愛機の勇姿を一枚。いろいろ積まれたりぶら下げられたり、大変ラブリーですな。

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ブルーノミニベロ号。2010年モデルのはずなんで、もう6年かあ。頑張ってるね。

噴火湾側に下ってからはいよいよカンカン照りに。そんな中、ロボ号が今ツアー何度目かのスポーク切れ。やはり16インチともなると、スポークにもかなり負担があるみたい。ちっちゃな神社の陰で応急処置です。

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日差しと照り返しはスゴいけど、日陰に入ると涼しいのはありがたいね。やっぱり夏は北海道ですな!

この日は鹿部まで。共同湯で地元のおじさんコンビに話しかけられたけど、3割くらい言葉がわからなかったのは、これもまた道南旅の趣深いところですな。「道の駅ができて客は増えたけど、駅以外は何ももうかってねえ」とか、「移住者は増えてるけどリタイヤ組ばっかりで、税金使う一方だ」とかのたまっておられたのは理解できました。あと、「俺ら、ここに毎日入りに来てるんだ」とも。いいじゃない、それで。

さて、お楽しみの宴会タイム。鹿部にイカしたスーパーがあったので、今日は地元の海の幸などなど、ちょっと贅沢に行きましょ!まずはヒラメの昆布〆から。

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冷凍枝豆で昆布〆を保冷すの図。冷凍枝豆はツアー中の貴重な冷熱源なのれす。有効活用しましょう。もちろん運搬中はビールと一緒にクーラーバッグへ。

本日のメニューは、

・ヒラメの昆布〆
・枝豆ペペロンチノ
・キュウリの叩いたのの韓国風
・トマト
・ミョウガ、味噌を付けて

あたりから始まって…

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大分散らかってますな。今回のツアーはメシ炊きなし、汁物なしで済ませました。暑かったしね。

・餃子のホットサンド焼き
両面使えて詰め込めるので大変相性グーよ。

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・アスパラも焼きます

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・メインはナメタカレイの煮付け。ンマい!たまらん。

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いやこの晩はいろいろ頑張ったね。ンマかった。浮いてる白っぽいのはニンニクです。

という感じで至福の時が過ぎていきます。気温も涼しいのを通り越して、四国ロボにはちと寒いくらいに。

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遠目に見ると、何やってるんだかわからない人たちだね。このあとちゃんと片付けて、サッとテントを張って、シュッと寝させてもらいました。

さあ五日目。函館を目指します。まずはお決まりの水無海浜温泉へ。どシーズンの行楽日和なので、さすがにフリチンで入っている人はいませんでした。さすがにこれだけ人が多いとちと厳しいかなと、足だけ浸けて退散します。

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水無海浜温泉。満潮になると水没するっつ野趣あふれる温泉です。

その後函館まで走り、夜は旅人系の宿に泊まったのですが、あまりの室内のアチさと、国道を走るトラックのうるささに身もだえしながら眠れない夜を過ごしたのでした。やっぱりキャンプの方がいいね、夏は。

6日目、ロボッチ君は9:40発のフェリーで大間へ渡り、そこから何と名古屋まで怒濤の二週間ツアーを敢行するとのことで、道中の無事を祈り見送ってあげます。

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渡ってから名古屋までかあ。どうこをどう走ったって最後の方は激アチでしょ!死んじゃうよ!

別れてから、駅前のラッキーピエロでヨメへのミヤゲにハンバーガーなど買い込んだ後、炎天下で汗だくになりながらチャリをバラして、駅構内を地獄の輪行でさらに汗だくになりながら移動し、冷房の効いた特急に乗って帰ってきました。自宅から函館まで5日間頑張ってこいだ分は、乗車券と特急券にしたら1万円足らずでした。そんなつまんないこと考えちゃいけないわね、オホホ。

以上、今年はちょっと短めの夏ツアーでした。んでも楽しかったよん。