さあ二日目。今日の行程はこんな感じ。

まずはホテルから20kmばかり走り、宇野港を6:45に出航するフェリーで豊島(てしま)に渡ります。なので本日は4:00起床!この時間、サポーロでは既に明るいけど、こちら岡山はまだ真っ暗。そんなトコもニシ感あるねえ。

畳んで部屋に上げてたチャリを組み立てて、荷造りも完了し、さあシパーツ!お世話になりました

宇野港にてメンバーの一人、おなじみロボッチ君と合流。昨晩は近くの山の上の東屋で寝たそう。相変わらず東屋好きねえ。

やがて豊島経由小豆島行きフェリーが到着。豊島まではほんの一時間ほどの船旅よん。

このあたりのフェリー特有のケツから乗って前から出るスタイルです。いっちょ島までよろしく頼んます!

朝メシはコンビニメシと、昨日ホテルそばの八百屋で思わず二度見してお買い上げの岡山県産モモ2個450円ナリ。本場のはやっぱンマいし安いねえ

ジュクジュクのボタボタになるんで甲板で頂きます。風がキモチえーこと

豊島は面積14.5km2、人口760人のちっこい島。かつては違法産廃問題で、最近は現代アートの島としても有名です。ま、ワシらはグルグル走り回るだけだけど。

さあ豊島・家浦港に着岸です。行ってみよ!

どんな島かいの〜、豊島

上陸して走り始めて間もなく、視界の端っこをチョコチョコ動くモノがいます。何だろ?と見てみるとこちらの皆さん

野良ガニ。海から離れたトコをワシワシ這いまわってました。食えないかな?

産廃処分場が要予約だけど観光スポットになってるっつので、入らないまでも近くまで行ってみることに。途中から道はダートとなり、ゲートから先は通行止め。この先の海岸には、かつて廃棄物が40メートルの高さまで積み上げられて、黒い廃液が海に垂れ流しだったそうな。悪臭もヒドいなんてもんじゃなく、喘息に悩まされる住民も多かったとか

まあ来ましたよ、ということで

帰り道をチンタラ走っていると、突如、我々の目の前を真っ黒なミサイルのような物体がズドドドーッ!と飛ぶように駆け抜けていきました。

ンガ?今の何?

と戦慄していると、その後をかわいいウリ坊が2匹テケテケと追いかけて行きました。イノシシの親子だったのね。その後気づいたけど、島のあちこちにはこんな張り紙が。

まさしく猪突猛進。あんなのが命中したらチャリも背骨も真っ二つよ。オソロシー

小豆島へ渡るフェリーは昼過ぎ発なんでまだまだ時間はあるけど、ちっこい島なんであっという間に一周しちゃった。んなら島の最高所、壇山(だんやま)の山頂展望台までチャリで行けるっつんで、行ってみよか

あちらに見えるのがたぶんそれ。標高340m。いいウォーミングアップですな

山頂へ続く道は訪れる人も少なそうで、この日も行き交うクルマ、ヒトはゼロ。路面は苔むしてて、急坂ジメジメも相まってペダルを踏み込むと後輪が空転するほど。下りは怖いなこりゃ

もうちょい上へ上がると路面はビチョビチョになり、滑ること

汗ダクになって山頂到着。ガスが晴れてぎりぎり下の風景を拝めました。

山頂は風も冷たくてキモチよーございましたよ

さあ下りは安全運転で行きましょ。と、ダートに入ったところで、先頭を行くロボッチ君が珍しくガシャッと転倒。このあたり、コケと急坂でブレーキを掛けても前後ロック必至のスキー状態。ワシが先走ってたらワシが間違いなく転んでました。

こら先頭は必ず転ぶわね。ケガなくて何よりでした

小豆島へ渡るフェリーは島の東側の唐櫃(からと)集落から出ています。もう走るトコもないし、コンビニも道の駅もないんで早々に港に着いて、ロボッチ君はチャリ修理、ワシはソフトクリームをペロペロ。

スペアタイヤ交換と、折れたスポーク交換をあっという間に済ますロボッチ君。いずれもコケる前から不具合出てたみたい

ではいよいよ小豆島へエッツゴー!ダートでコケた際に右半身がドロドロになったロボッチ君は、シャツとパンツを洗ったんで、座席の上にクーラーバッグを敷いて中腰姿勢での船旅です

ケツ汁による汚染を防ぐロボッチ君。「腹減った〜」とゾンビのように徘徊するワシに隠れてパン食ってました

小豆島・土庄港ではさらに二人のメンバーが合流します。アイツら出迎えにきてるかな?お、いたいた

よーく見ると二人チャリオサーンがいるよ

上陸後オギー、B崎と合流し、最後のメンバー、プロが待つ有名観光スポット「エンジェルロード」へ向かいます。プロどこ〜?あ、いた、寝てる

観光客の行き交う歩道のベンチで寝ていたプロを無事捕獲。これで十の瞳全員勢揃いね

自転車部入部37年目のオサーンたちが、無事小豆島に集結しました。エンジェルロードを見下ろす展望台で集合写真をば

モザイク掛けて集合写真を載せる意味があるのかはさておき、皆さん今年も元気です

肝心のエンジェルロードっつのはこちら。干潮時には向こうに見える島まで歩いて渡れる砂州が現れるのです。

ワシらが着いたときは干潮を少し回ったところで、スネくらいまで濡れるけど十分歩いて渡れました

さっきまで渡る人だらけだったけど、潮が少し満ちてきて人もまばらに。水は意外に冷たかったよ

全員集合したトコで、次の観光スポット重岩(かさねいわ)に向かいます。

車道の最後はこんな激坂を上って…

チャリを置いてから、さらに300段の石段と、最後は岩だらけの山道を登ります。

激坂のあとのこれはキツかったね

振り返れば眼下にかわいい小瀬集落が。

うーん、ええねえ、瀬戸内住みたいねえ、夏以外は。向こうに見える平べったいのは香川の屋島だね

登り切ると、巨大な岩が積み重なった「重岩」が現れます。今やパワースポットとして人気だそう。かつてこのあたりで切り出された岩が、大阪城の石垣に使われたとのこと。

人の手によるものか、自然にこうなったのかは定かでないそうよ。ワシじゃなくて、岩ね

本日のイベントはこれで終了〜。買い出ししてお宿に向かいますか。オギーが事前に調べてくれていた巨大スーパーで、海の幸やらソーメンやら酒やら大量に買い込みます

フロントには酒と食材、クーラーバッグには刺身と冷凍枝豆でズッシリ感のシアワセ

二日間お世話になるお宿はこちら。小豆島町の国民宿舎ヨコにあるファミリーロッジです。

海を見下ろす抜群のロケーション。イコール最後は激坂

いやあお疲れさんでした。では、早速ウエルカム行きますか!めいめい持ち込んだ酒でかんぱーい。一発目のツマミは、なるべく近い産地で選んだ刺身から。

左から時計回りにカンパチ、カツオ、アジ、タコ。おいひゅうございます

ロッジには調理器具が完備されてて、食材を持ち込めば自分たちでいろいろ作れます。つーても鍋やら調味料やら限られる中で、みんなで食えるモンつーたら何がええかなと考えに考えて採用となったメイン料理は…

まずはオリーブオイルでニンニクを炒めて〜、真ん中にオコゼ、左にサメガレイ、右に鯛の切り身を置いて〜

どれも半額処分で激安。オコゼなんて120円!

その他モロモロ海の幸やら野菜も入れて〜。味付けはトマトペーストとペペロンのタレと白ワイン。フタがないけど何か代わりになるモンないJAROか?と探して白羽の矢が立ったのがこちら

ボウルをかぶせてシンデレラフィットのメタル焼き

完成よ〜ん、アーレ、キュイジーヌ!ちっちゃいサザエと昨日食ったベカもゴロゴロ入ったアクアパッツァ風でございます〜

キャンプでも家でもこればっか。でもンマそうでしょー?実際激ンマでございました!

残ったタレはもちろん捨てないよ〜。茹でたパスタを絡めて吸わせて全部頂きます。

いや美味しゅうございました。サザエの出汁ええねえ

シメはプロ&ロボッチコンビによる骨付き鶏焼き。ポン酒がススム君

鉄人自ら取り分けます

ンマいメシを自炊して食って飲んで、バカ話して大笑いして、島の夜が更けていくのでした。あー楽し!

ロッジのベランダからの夜景。いやいいトコねえ。オギー探してくれてありがとねー

さあ明日はほぼ雨確定。んでも激キツのコースが待ってますよ〜。その3もお楽しみに〜

じゃまたね!